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こころをみつめる 32

家にたどり着くと、すでに11時近くでした。

お風呂をすませて着替えたあとも、また「あれはなんだったのだろう」とついぼーっと考えつづけていましたが、「もう寝ないとまずい💦 今朝は出張ですごく早起きしたし、あしたも仕事だし、寝坊したらたいへん」と気づいて、とりあえず横になることにしました。

ところが、布団を敷いて横になり、目を閉じたとたん、またふしぎなことが起こりました。

とつぜん、涙があふれてきたのです。
胸が開いてふわっとあたたかくなり、からだ全体がゆるんで、浮き上がりそうなほど軽くなりました。

自分の存在の深く深いところから、安堵の吐息がもれてくるようでした。
私は、自分のこころが、「よかった、たすかった……」とつぶやくのを聞きました。

たすかった……? 何から???
わからない……

でもそれは、圧倒的な安堵感でした。
これを安心と呼ぶのなら、私は生まれてからこのかた、一度も安心したことなどなかったのだ、と思いました。

しかしその、かつてないほどの安心のなかで、それでもまだ自分の内側に、完璧には防衛を手放せない、恐れのかたまりが残っているのも感じていました。これがぜんぶ、溶けてなくなる日は、来るのでしょうか……。

「でも、もうだいじょうぶだ」と、こころが言うのです。 

母が亡くなって以来、私がほんとうに怖かったもののひとつは、「生まれてくる前に、この人生ではこれをやろう、と決めてきたことがあったとして、それに気づくこともないまま死んでしまったら、どうしよう」ということでした。(参照クリック➡️こころをみつめる4🖱️🐁🐀 うわあ、以前の記事は、みじかいですね😅)

私がなにをするために生まれてきたのかわからないけど、とにかくきょう、ずっと探していたそのドアを見つけて、その前に立ったのだ、という気がしました。

「まだ、それがなにかもわからず、とりかかってもいない。でも、このドアを見つけたのだから、もうあした死んでもなにもしなかったことにはならない」

こころがそう言うのを聞いて、なにをすることになるのかもまだわかっていないのに、こんなにも確信に満ちているのはふしぎなことだ、と思いました。



by serendipity226 | 2017-12-16 14:45 | こころをみつめる | Comments(0)

こころについての覚書


by eriko
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